〜The relationship between Dominant and Submissive 〜

理性的で、人として尊敬できる独身のDominantの方との奇跡を信じて…

複雑な気持ちを抱くように...


前回の事があってから、私は次回の診察へ行く事を躊躇うようになっていました。
本気のイヤでは無かったのですが…
その時はとにかく戸惑いと複雑な気持ちが大きかったのです。




先生の事は子どもながらに尊敬していましたし、信頼もしていて、大好きでした。
でもだからこそ、その時の自分は先生にそんな恥ずかしい自分の姿を知られたくないと思ってしまったのだと思います。




もしもまた前回と同じような事が起きたら…と思うと今度こそどうして良いのかわからなくなりそうで、もしそうなった場合、先生に対してどう接したら良いのか…
そればかりが頭の中にありました。





今考えても、私は幼少の頃から自尊心が高く、そして羞恥心もおそらく人一倍高かったのだと思います。





上の前歯の歯並びを美しくするための診察なのだから、仕方のない事ですよね。
頭ではわかっていても、芽生えてしまった「恥ずかしい」という思いは忘れることはできなかったのです。





「どうか、普通に診察が終わりますように」
「どうか、唇が渇いて歯にくっつきませんように」
そんな事を願いながら、次回の診察に臨みました。




私の緊張していた表情が伝わったのでしょうか…
その日は歯並びを見て、ワイヤーの調整をしただけで終わりました。
いつものように執拗に唇を弄られる事はありませんでしたので、ごく普通の歯科医院と同じような診察でした。




それまでは、幼いながらに「先生のことは好きだけど、なんでこんなことするのかな…。
何かが他の人(個室に移る前にお世話になっていた衛生士さんなど)とは違う…」
と感じていたのですが「私の勘違いかもしれない…」と思い直したのでした。




その後もしばらくは普通の診察が続いたと記憶しています。




ところが、何度目かの診察を挟んだ後に先生から思いがけない一言が告げられました。





私の羞恥心が芽生えた瞬間の出来事について、言われたのです。
「あの時はとても恥ずかしかったでしょう?」と聞かれてしまったのです。




された方は鮮明に覚えていても、した方は忘れてしまっているケースもありがちなので、
今回の事に関しては忘れてくれている事を願っていたものですから、不意に告げられてとても恥ずかしくなってしまいました。




私は決して「はい」とは答えなかったように思います。
「はい」と答えてしまえば、それを認めてしまう事になってしまう…。
だから、笑って誤魔化したと思います。




そうすると「あの時の憂果ちゃん、とても可愛かったですよ。」と言われました。
そして「これからも頑張りましょうね。」と…。




私はその「可愛い」の意味がわかりませんでした。
可愛いどころか、真逆の顔にされてそんな表情を見られてしまったのに…
その姿が可愛いだなんて…どういうこと???と混乱しました。